草本バイオチャーのガス化モデリング － 内部形状と炭素形態の効果の包含

摘要

ガス化プロセスを伴う固体燃焼，特に排ガス循環の固体燃焼や炭素資源のガス化プロセスにおいて，チャーのガス化反応は全体の総括反応を律速するため，各種チャーの反応について把握しておくことは重要である．（チャーのガス化反応速度＜＜熱分解反応速度） 本研究では，草本系と木質系バイオマスのガス化速度を比較すると伴に，それらのガス化機構について考察を行った． 草本系では，木質系のそれと比較して，大部分が葉鞘（Fig.1）で構成されており，葉鞘は通気口の集合体である．通気口内はガス化剤が通りやすく，外表面の反応機構に近くなることが予想される．このような特殊な構造をもつ草本系のガス化メカニズムに焦点をあてる．