空気圧駆動ディスクブレーキ機構を用いた肩部姿勢保持用パワーアシストロボットの開発: 第2報 支援力制御のための機構の検討

摘要

総務省の統計では平成27年時点で高齢者人口は総人口の27%を占めている．これは労働人口構成の高齢化も意味しており，こうした状況において，作業負担を軽減し減少する労働力を補完する支援装置が求められている．造船業の現場においても同様の問題があり，近年では技能者の減少，技能者数における60歳以上の割合の増加などが高齢化によって引き起こされている．また，それに対し造船業を所轄する国土交通省でも支援装置を現場に導入する取り組みが積極的に行われている．