局所的皮膚感覚刺激が顔面部の血行及び心理状態に及ぼす影響

摘要

顔の肌荒れや冷えは多くの女性の悩みとなっており，これらの症状は環境温の低下やストレスなどによる血行悪化が原因の一つとされている．現在，顔の血行を改善する方法として，温度刺激やマッサージ刺激が有効であることが明らかになっている．これらの刺激を施すものの例として，温冷刺激を用いた蒸しタオルやスチーマーナノケア（EH-SA96，Panasonic社製，温刺激に振動刺激を加えた目元エステ（EH-SW54，Panasonic社製）などが挙げられる．ただし，これらは自宅などでの使用を想定しており，外出時や化粧時は使用できない．そこで我々は，あらゆる場面での使用が可能な顔面部の血行改善デバイスの構築を目指す．