映像音声通信とプロジェクション技術を利用した遠隔作業支援システム: カメラキャリブレーションによる投影ポインタの位置誤差の補正効果

摘要

近年の技術の進歩に伴って機器の機能は高度化し，作業者に求められる技能や操作は複雑化している．加えて，高齢化やインフラの老朽化が進行しており，これまで用いられてきた機器の操作に不慣れな作業者が増加し，熟練者の不足が予想される．そのため，熟練者が非熟練者の作業を支援するといった，不足している知識や経験の補完が必要である．しかしながら，熟練者の数は限られているため，現場に赴いて直接指導することは困難であり，少数の熟練者による効率的な非熟練者への教育や作業支援が望まれる．そこで本研究では，熟練者が非熟練者の作業を遠隔地から支援可能なシステムを開発することを目的とする．