プラスチック成形加工の状態監視技術の研究: 第三報 判別結果と強度試験の比較

摘要

プラスチック成形加工は，今後さらに多くのプロセスが自動化される方向で開発が進められると考えられ，その成果として成形プロセスの様々なデータを獲得できるようになると思われるため，これらのデータを利用し生産管理や品質管理に役立てることができる．すでに近年ではIoTを利用した成形加工が盛hに行われるようになってきている。本研究では，これらの技術の基礎的な検討として、実験レベルにおいて可能な限り実際の異常に近いデータを取得することを念頭に実験条件を見出し、その時の波形を取得·解析を行い、成形加工プロセスの状態監視が可能か否かについて検討を行った．今回は，正常，異常それぞれのダンべル型試験片を成形し，そのダンベル試験片に引張試験を行い，試験データと成形時のプロセスデータを用いた不良判別データを対応させることでそれぞれの因果関係について検討を行った．本研究では不良判別の手法として，不良判別アルゴリズムであるMT法を利用した．