運動時にも適用可能で血管状態の個人差補正を考慮できる脈波伝播速度法による血圧推定手法

摘要

高血圧症の患者数は近年増加している．厚生労働省の調査によると，平成26年には高血圧患者数は約1000万人に達した．高血圧症の早期回復，予防のためにも血圧管理が求められている．しかし現状の血圧管理は外来血圧や家庭血圧といった単回の測定が主流であり，心筋梗塞などのリスク評価指標となる日内変動を把握するためにも，連続的な血圧管理が必要とされている．