ステープラ型肺がh部分切除デバイスに関する研究

摘要

胸腔鏡下手術で肺がh切除を行うときに使用する手術器具のひとつ，ステープラにこの研究では注目した．ステープラは，組織の切断と縫合を同時に行えるデバイスであり，組織を刃で切断し針で縫合する．そのため手術における効率が良く，肺からの空気漏れのリスクが少ない．デバイス周辺の組織を全く損傷させないという利点もある．しかし，ステープラにも問題点がある．ステープラ先端の形状は直線に限られるため，腫瘍の周りを任意の形状に切断することは難しい．つまり，腫瘍と切断面が一定距離を保つ保証が無い．そのため，無駄な切除部分ができてしまい，腫瘍を切除しきれない危険性もある．それに加え既存のステープラは一度しか使えない使い捨てであるため，デバイス交換にかかる時間が患者の負担となってしまう．本研究では問題点を改良し，自由曲線での切断と縫合が同時にできる交換不要のステープラを提案し開発，評価実験する．