ロバスト最適性の概念に基づくリスク評価によるSystem of Systems設計手法に関する研究－大阪府三島地域における分散型エネルギーシステム計画問題によるケーススタディ

摘要

今日，環境負荷の低減や持続可能性の問題から，再生可能エネルギーへの期待が高まっている.太陽光や風力に代表されるこれらのエネルギーは，分散型電源(DG)としての特徴を持つ．分散型電源(DG)の普及には，個別の発電機器の普及だけでなく，送電系統などの整備を同時に考慮する必要がある．このように複数の個別システムが相互に作用しあう，大規模なシステム群を捉える概念としてSystem of Systems (SoS)の概念が提唱されている．SoSの設計においては，社会を取り巻く様々な不確実性への対応が課題となっている．本研究では，SoSが含む不確実性に対し，ロバスト最適性の概念に基づくリスク評価を行うSoS設計の枠組みを提案する．ケーススタディーとして，大阪府三島地域における家庭用太陽光発電(PV)普及計画問題を取り上げ，提案手法の検証を行う．