オレフィン重合技術の最近の進歩

摘要

PE，PPに代表されるポリオレフインは汎用プラスチックとして、今や世界で1億数千万トンの生産能力を有している。今後も主に中国、中東などでの設備の立ち上げが計画されており、年率5％程度の成長、増加が見込まれるきわめて重要な基幹産業であることは周知のことである。ポリオレフイン製造用触媒という観点からみれば、PE，PPの製造においては、まだまだ固体チーグラー·ナッタ触媒が主に使用されているが、チーグラー·ナッタ触媒では製造することのできない分子構造、物性を有するポリオレフインを製造する触媒としてメタロセン触媒に代表される均一系触媒技術も確固たる地位を確立してきている。