クリック特性と疲労寿命信頼性を考慮した薄板ステンレス製ダイヤフラムの設計可能領域の評価

摘要

現在，移動体通信機器，AV機器をはじめとする電子機器の小型に伴い，電気信号を制御するスイッチ部品も軽薄小型化を余儀なくされている．特に，スイッチの可動接点として利用されているダイヤフラムは，スイッチの機能を果たす鍵であり，小型化に進むと同時に，クリック機能を維持する必要がある，一方，ダイヤフラムは繰り返し荷重を受けており，使用頻度が大きい．そのため，ダイヤフラムの寿命が機器の寿命に占める割合が大きく，ダイヤフラムの単価が少ないが，故障すると機器全体の故障と繋がるため，ダイヤフラムを設計する際に，疲労信頼性を評価することが重要となる．図1にスイッチの外形とダイヤフラムを示す．