段差·階段および平坦部を移動可能な階段適応車輪の提案と設計·開発

摘要

現在，「高齢者，障害者などの移動等の円滑化の促進に関する法律」の一部の改正によると一日の利用者が3，000人以上の旅客施設においては，2020年度を目標にバリアフリー化の解消率約100％を目指bでいる．しかし，利用者数の多い旅客施設の段差解消であり全ての施設のバリアフリー化ではなく，か規模施設を含めた全ての階段をバリアフリー化するには現状では困難と考えられる．真のバリアフリー化とは高齢者や足の不自由な人が健常者と同じように社会を移動することが理想であるため，装置を操作する介護者を必要とせず，平地や階段をスムーズに移動出来る手段の確立が必要である。本研究で軌高齢者や足の不自由な人が社会を快適に移動することを補助することを目的とし，その達成のために平地と階段を移動できる階，段通応車輪の設計·開発を行い，本稿ではその手法の提案と設計ならびに実験結果について報告する．