貨物船底でのコイル材固定作業による被災リスクの低減及び転落防止対策

摘要

輸出貨物船での鋼材コイルの積付においては，コイル材を固定させるために，コイル材の隙間に角材を組み込む「チョッキング作業」，金属製ベルト·ワイヤー等で結束する「ラッシング作業」が行われる。コイルは複数段に積付ることが多く，その際コイル上の作業を要する場合がある。輸出船倉内ではコイル上からの墜落·転落を防止するための十分な対策の実施が難しい場合があり，有効かつ実施可能な転落防止対策が重要な課題である。一方で，転落による受傷リスクを低減する対策を考慮することも重要と考えられる。