ペースト状有機材料を用いた多自由度光駆動SMA アクチュエータの開発

摘要

近年、形状記憶合金（SMA）は単純な機構で大きな変位量、発生力が得られ、小型化が容易であることから、マイクロアクチュエータの駆動源として注目されている．SMA の加熱方法は通電加熱が一般的であるが、駆動時の電流が大きくなりやすく、体内などの電流·電圧に対して敏感な部位での使用は困難が伴う．また液中では使用しにくいなど、特殊環境下における駆動には難しい．本研究の目的は、駆動源に外的影響を受けにくい光エネルギーを用い、特殊環境下で駆動可能なSMA アクチュエータを開発することである．