高速·高解像度画像認識のための高次局所自己相関ビジョンシステム

摘要

高次局所自己相関特徴1) は複雑な形状認識に有効な特徴量と知られ，顔認識や異常検出などへの応用展開が提案されている．その中でIshii らは，2 値画像の高次局所自己相関特徴を1000 fps で計算する64×64 画素ビジョンチップ2) を開発し，ハードウェア実装による画像認識処理の高速化を図っている．本稿では，このような高速化アプローチをさらに発展させ，高速·高解像度画像処理を可能とする高速ビジョンプラットフォームを用いて，1024×1024 画素濃淡画像に対して1000 fps での高次局所自己相関特徴計算を行う実時間高速画像認識システムを構築する．