手指リハビリテーション支援システムへの患側手装着方法に関する考察

摘要

われわれは手指に対するリハビリテーション支援システムを開発してきた．開発の中心となった運動補助機構は，運動を補助する力伝達部分を指の各関節間に取り付け，運動機能に障害のある手の各関節を外からの動力源により他動的に駆動させる機器である．指への装着箇所は全部で11 箇所あり，その容易な装着には工夫が必要となる．本稿では，臨床での試験利用を行った結果，問題の一つとなった装置への手の取り付け方法について再考する．