マルチヘリカルCT 画像を用いた胸部診断支援システム

摘要

肺がhは日本人男性の死亡原因の第１位で、早期発見、早期治療が最も重要である。よって微小な肺がh陰影を早期発見するため、高空間分解能のマルチヘリカルCT画像を使った検診に期待が集まっている。また心筋梗塞も死亡者数が癌と同様に高く、恐ろしい成人病として知られている。肺がhの検診に利用されるヘリカルCT 画像は、この心筋梗塞の原因となる心臓の冠状動脈石灰化の検診にも用いることができる。マルチヘリカルCT 画像は、さらに骨粗鬆症の検診にも利用可能である。そこでCT 画像から肺がhの候補陰影を自動検出する肺がh検診機能、冠状動脈石灰化の候補陰影を自動検出する冠状動脈石灰化検診機能、及び骨粗鬆症を自動診断する機能を開発してワークステーションに組み込hだ。そして専門医の遠隔診断を可能にするセキュリティの高いネットワークシステムにワークステーションを接続して臨床試用する基礎的検討を行ったので報告する。