バルク高温超電導同期電動機における回転界磁バルクの着磁法の研究

摘要

我々は、これまでにバルク高温超電導体（以下、バルク体）を回転界磁に用いたアキシャルギャップ型のバルク高温超電導同期電動機を製作して必要な低温·機械要素技術の確立を行ってきた。この電動機は、液体窒素を用いた伝導冷却により円周上に配置した8個の回転界磁バルク体を効率よく冷却し、その回転界磁を挟hで6極のスプリット型固定銅線巻き線コイルを配置して、これをパルス着磁時における着磁コイルと回転時における電機子コイルに併用している。しかしながら、液体窒素温度領域での着磁では、捕捉磁束が十分大きくなく電動機のトルク密度の向上を妨げる原因となっていた。そこで、本研究では凝縮ネオンガスを冷媒として回転界磁子内部の閉鎖循環冷却を行いパルス着磁実験を行なった。