溶液プラズマで合成したNドープカーボンドットからのニトロ芳香族分子のセンシング

摘要

溶液プラズマ（SP）は、室温で有機モノマーを重合することにより、ヘテロ原子が精膚かつ高濃 度にドープされた炭素材料を合成するユニークな方法である。一方、カーボンドット（CD）は、電 子バンド間の光子遷移による光学特性の応用により、バイオイメージング、イオン／分子検軋光 触媒などの幅広い用途が期待されている。 　この研究では、ppbレベルの分子検出手段としての可能性把握を目的に、CDと被検出分子間の Foster共鳴エネルギー移動（FRET）に着目し、SP法により合成したヘテロ原子の窒素（N）のドー プ量を制御したCDとニトロ芳香族分子を混合した試料の蛍光特性（発光効率）を測定した。さら に、CDの蛍光強度の変化を応用した分子検出手段の検出特性評価を実施した。