蒸気コーティング法により難燃性マグネシウム合金上に形成した皮膜の耐食性に及ぼすプロセス因子の影響

摘要

蒸気コーティング法とは，密閉製の反応容器内にて中低温·高圧下で水蒸気を発生させ，金属と水蒸気の反応によって，金属由来の水酸化物や酸化物を，マグネシウム（Mg）合金表面に形成する，耐食性皮膜形成技術である1）。我々のグループは，蒸気コーティング法で形成した皮膜がどの程度の耐食性を有するかを明らかにしてきた2），蒸気コーティング法を工業的に展開していくためには，より短時間で高い耐食性を与えられるよう，そのプロセスを制御することが重要である．本研究では，蒸気コーティング法により難燃性Mg合金上に形成した皮膜の耐食性に及ぼすプロセス因子の影響を調査することを目的とした。