ゾルーゲル法によるPt/WO_3光·電気シナジー水素センサーの作製と水素応答性能

摘要

水素エネルギー発電はクリーンで高効率、分散型発電であるなどの利点から、次世代のエネルギーシステムとして期待されている。しかし、水素ガスは非常に燃焼性が高く爆発の危険を有する期待であるため、燃料として利用するためには水素ガスセンサーが必要となる。Ptを触媒として担持したWO_3は、水素ガスと反応し色が変わるガスクロミズムを発現し、光学式水素ガスセンサーとして利用することができる。このとき、水素によってWO_3が還元されるため、WO_3の電気伝導性も大きく変化し、電気的に水素を検知することも可能である。そこで本研究ではゾルーゲル法によってPt/WO_3薄膜を作製し、光学的および電気的に水素ガスを検知することで、既存の水素センサーでは測定が難しい広い濃度範囲の水素ガスを定量可能な材料の作製と、その水素応答特性について検討を行った。