急冷遠心鋳造法による金属ガラス精密磯能部材創製への技術課題

摘要

高強度、高耐食性などの優れた機械的機能特性やガラス化温度域での粘性流動現象を利用した高い転写性を有するバルク金属ガラス（BMG）は、様々な産業分野での実用化が期待されている。発表者が提案した急冷遠心鋳造プロセスはBMGのパイプ及びリング材、その他複雑形状部材の作製プロセスとして迅速で有利である。しかしながら、遠心力が作用する高速回転下で、溶湯を所定の鋳型空洞部（キヤビテイ）に注入し、急速凝固成形させ、目標とする精密機能部材を作製するためには、さらなるプロセス改善　や技術課題が明らかになってきた。そこで本発表では、急冷遠心鋳造法によるBMG精密機能部材創製でのプロセス条件（鋳型回転数、湯温、雰囲気、溶湯吹き出し条件、鋳型材質等）を変化させた場合の効果を検証した。