高分子／高分子、高分子／異種材料の接着·接合界面構造と物性に関する、新しい分析·解析技術

摘要

自動車産業では、自動車の軽量化や低燃費化を狙いとして、従来内装·外装用途として100種以上の自動車部品でプラスチックの溶着技術が採用されている。プラスチック溶着品は、溶着強度や高い密封性を求められ、溶着状態が製品の性能·機能へ与える影響が大きい。近年、ポリフェニレンサルファイド（PPS）樹脂の注目度が高く、耐熱性·耐薬品性·難燃性·成形性·高強度等の特性を活かし、電装部品やエンジン周辺部品への適用化が目立ち、自動車一台当たりに対するPPS樹脂の使用量は飛躍的に増加している。溶着条件の選定や溶着部の長期信頼性評価方法として、弊社独自の樹脂·ゴム断面観察法（N-ARC 法：New Analysis of Resin（Rubber）Cross-Section Method）を用いた、溶着界面の高次構造変化の観察事例を紹介する