UMGT用水素燃料極超小型燃焼器の着火と火炎安定性に及ぼす圧力の影響

摘要

ウルトラマイクロガスタービン（UMGT）は無人航空機やロボット等への搭載を目的とした究極の超小型動力源である。筆者らは、UMGTサイズの水素やプロパンを燃料とした極超小型燃焼器の研究開発を行っており、大気圧条件では実用に十分な燃焼特性を達成している。その際に、大気圧常温下における設計点をUMGT定格運転時（圧力比４）の体積空気流量と一致するように定めることで、定格運転時にも火炎安定性が変わらないように配慮していた。圧力に対する燃焼速度の変化は小さく、圧力比４程度の場合には着火や火炎安定性が大きく変化することはないと予想しているが、実験的な検証は行われていない。そこで本研究では燃焼室圧力を大気圧から0.2MPa(abs)まで変化させた場合の加圧条件下における着火と火炎安定性を調べた。