文化財のための美術館·博物館の空気環境の現状と対策

摘要

文化財を体系別に区分すると、有形·無形のもの、また街並みや景観、文化財の保存技術などがある。文化財の保存とは、①形態、②観賞価値に加えて、③製作技術、④情報について保存することにほかならない。文化財とは我が国にとって歴史上または芸術上、学術上価値の高いもの、あるいはわが国民の生活の推移の理解のために欠くことのできないものであり、その資料が「文化財」と認識される烏鄭皆で、個々に価値づけされている。鑑賞価値の保存とは、その文化財が価値づけされた所以を保存することで、絵画の場合には線描や色、古文書では線描、押印や形態、考古資料では使用痕などを指す。