SUS304薄板の多段V曲げ加工におけるフィードバック制御を用いた曲げ角の高精度化

摘要

近年の自動車産業においては，燃費向上が求められておりその対応の一つに車体の軽量化が挙げられる．車体の軽量化には自動車のフレームに高強度材料を用いる方法がある．高強度材料は比強度が高く少量でも必要な強度が得られるため，車体の軽量化に適している．しかし，高強度材料の加工ではスプリングバックが大きくなり，また成形後の曲げ角度にばらつきも大きい．ばらつきを小さくすることが製品の精度を向上することにおいて重要である．本研究では，SUS304薄板を用いて2段V曲げ加工を行った．1段曲げの曲げ角を測定し，2段曲げの押込み量を調節し，最終曲げ角のばらつきの低減を行った．