遠隔操作のための複数3次元視覚情報統合·提示システムの開発: 過去の映像の提示による作業対象の視認性の向上

摘要

ロボットの遠隔操作インターフェースにおける大きな課題の1つに視覚情報の提示に関連した課題があり，その中でも距離感や立体感把握に関する課題が多くを占めている．遠隔操作中は，作業環境の多種多様な情報を遠隔操作者が認識する必要があるが，複数の異なる情報が別々に提示されると，視線の分散や集中力の低下を招く．また，3次元映像を用いた遠隔操作は，3次元映像を利用しない場合と比べて作業効率が向上することが確認されている．そのため，遠隔操作者がロボットの操作に集中できるように，システムには視覚情報を統合·整理して遠隔操作者に提示する機能が求められる．