ビームプロファイル成形によるフェムト秒レーザーピーンフォーミングの曲げ効率向上

摘要

微細部品べの適用が進まない理由として，本法は緩やかな曲率の曲げが得意な反面，部品の小型化に必要な小さな曲率半径の曲げがまだ十分に得られていないことが挙げられる．曲率半径を小さくするには1パルス当たりの変形量を増大させて曲げ効率を向上する必要がある．これまでに得られた知見から，いびつなどームスポットでレーザーを照射すると，衝撃波による材料流動に方向性が出ることが判明している．スポット形状を成形して材料流動の方向を制御することで，曲げ効率の向上が図れると考えられた．そこで，本報ではビームプロファイル（ビーム断面の強度分布）を楕円形に成形したレーザー光で曲げ加工を行い，曲げ効率向上の可能性を検証した．