エアー浮上式精密ベルト研削法の開発（第２報）―アルミナセラミックスの精密ベルト研削

摘要

本研究は従来のベルト研削に新技術を付加し，良好な仕上面粗さとベルト研削で問題となる面だれのない加工面を高能率に加工できる精密ベルト研削技術の開発を目的としている．前報では予備実験としてアルミナ研削ベルトによるSS400 鋼のベルト研削を行い， 付加した新技術（研削ベルトの空気圧による浮上，面板の創設，被削材の回転など）が形状精度の高い鏡面の形成にきわめて高い効果があることを確認した．特に面板の設置と加工面との高低差が形状精度に大きな影響を及ぼすことを明らかにした．そこで，これらの新技術をセラミックスのベルト研削に適用し，高能率鏡面加工法の開発のために主として仕上面粗さ，平面度および削除量の観点より検討を加えた．