サービス工学に基づくサービスCAD システムの構築（第9報）―サービスの評価分類と評価結果を用いた設計手法の提案

摘要

著者らは、サービスを設計する際に設計者を支援するためのサービスCAD システムを提案している[1]。サービスCADシステムの実現のために、既に計算機上でのサービスのモデリング手法を提案し[2, 4]、その手法に基づいたサービスのモデリング環境を開発 し[3]、 加えて設計過程においてサービスを評価する手順について、QFD（品質機能展開）[5]を用いた評価手順を提案している[6]。他方、サービスCAD システムの実現のためには、対象のモデリングだけではなく、設計プロセスの定式化による過程に基づく支援が不可欠である。本報は、サービスの設計プロセス全体を定式化することを目的とする。そのために、既に提案したモデリング手法[2, 4]を利用する。さらに、設計過程において存在する評価プロセス[4]を再整理し、設計プロセス全体において位置づける。