エンジニアに対するイノベーション調査：プロダクト·イノベーションの経験回数

摘要

研究開発の成果としての「新製品あるいは新サービスの市場への投入」、いわゆるプロダクト·イノベーションは経済成長を導くと考えられている。しかし、プロダクト·イノベーションを実現した企業の割合の各国比較では、ドイツやフランス、英国などと比べると日本は低いことが示されている。プロダクト·イノベーションのいっそうの創出は日本の経済成長を促すことに繋がるかもしれない。したがってプロダクト·イノベーションの創出に係る要因を見出すことが重要と考えられる。以上より、本研究では企業のエンジニアをプロダクト·イノベーション創出の中核的な人材と考え、プロダクト·イノベーションの経験回数と関連し、かつ経験回数の増加に寄与する項目について明らかにすることを試みた。ターの内、学生や専業主婦お与び無職を除いた92万5，695 名を対象にした。調査の第1間目の「あなたは現在エンジニアですか」の質問に「エンジニアである」と回答した1，000 件について、合計40問の質問をした。この内、プロダクト·イノベーションに関連する調査項目を抽出してそれらの回答結果について分析した。