半導体電力変換装置のパッケージング技術動向

摘要

パッケージング技術研究を取り巻く世界の状況を踏まえた、我が国における各応用分野のパッケージング技術への取り組み、およびこれらを支える要素技術の現状を紹介した。電力エネルギーの高効率利用には、半導体電力変換装置の技術発展が不可欠であることは言うまでもない。これまでの回路トポロジーと制御技術の組み合わせの延長には限界が見えつつあるものの、電力密度やインテグレーションなどの新たな概念を積極的に導入することにより、技術ブレークスルーの光が見えつつある。これを加速するためには、これまでのパワーエレクトロニクス分野の技術者に加えて、様々な材料分野や機械分野の技術者の協調、あるいは技術の取り込みによって大きな技術体系に発展させることが肝要であろう。