災害時マイクログリッドに必要な蓄電池容量～平常時の電圧上昇対策に必要な容量との比較

摘要

筆者らは，PVシステム導入拡大のための付加価値として，災害等で上位系統からの電力供給が途絶えた際に地域に大量導入された住宅用PVシステム(PVS)によって病院等の防災センタに電力供給を行う災害時マイクログリッド(EMG)について検討している。EMGでは夜間の電力供給のために蓄電池が必要であるが，EMGの経済性を考慮すると，平常時にも蓄電池を有効利用する必要がある。本報では，PVSの集中導入に伴う電圧上昇の抑制に必要な蓄電池容量を算定し，EMGに必要な蓄電池容量と比較した。