マイクロ流路内の血漿層厚に着目した血球／血漿分離の効率向上

摘要

超微量血液分析のために血祭を回収する方法として、マイクロ分岐流路を利用した血球／血漿分離方法が報告されている。本稿では、分析方法に応じた分岐流路型の分離機構の流路設計を提案する。また、マイクロ流路内に血液を流すと、図1に示すように流路壁の近傍に血漿のみが流れる血漿層（Plasma Layer）が形成される。分岐流路型の分離機構では、流路幅に対する血漿層厚を向上させることにより血漿回収率の向上が期待できる。そこで、本稿では流路寸法条件、流動条件が血漿層形成に与える影響を検討し、血球／血漿分離の効率向上のための分離機構の設計指針を得る事を目的とする。