環境対応ディーゼル重量車の排出ガス試験法の高度化に向けた一検討

摘要

地球温暖化による気候変動が大きな社会問題となっている．その要因の一つに，自動車から排出される二酸化炭素等の増加が挙げられる．この課題に対し，自動車の排出ガス規制値は年々強化され，日本においては2016年～2018年にかけて，重量車の新たな排出ガス試験法として国際基準調和が図られたWHDC（Worldwide harmonized Heavy Duty Certification procedure）およびオフサイクル試験法（Off-Cycle Emission）が導入される．一方，自動車メーカーは自動車の燃費性能および排出ガス特性の改善に向けた研究，開発に取り組hでおり，近年は燃費改善の一技術であるエンジン過給装置（ターボチャージャー），排出ガス低減技術の一つである排出ガス再循環装置（EGR）の車両搭載を積極的に進めている．