EV·PHV向けワイヤレス給電システムの概要·開発動向と今後の課題

摘要

昨今の環境対応においてプラグインハイブリッド自動車や電気自動車などに対する期待が急速に高まっている．これらを支える充電インフラは，現状プラグを使用したケーブルでの充電をACで行う家庭用充電や，出かけ先などで30分以内にSOC80％まで行うDCの急速充電方式が普及しつつあるが，利便性に関しては課題が残る．その解決手段の一つとして昨今ワイヤレス給電システムの研究開発が進められており，この方式ではケーブルを接続することなく簡単に充電を行う事が可能となる．その中でも電磁誘導方式のワイヤレス給電技術は，過去様々な製品に応用されてきており，最も早い段階でプラグインハイブリッド自動車や電気自動車に対する実用化が可能な技術として有望視されている．本報ではこの技術を使用したワイヤレス給電システムについての研究開発に関する取り組みを報告する．