横加速度入力を用いた進路変更し易さに及ぼすロール運動の影響解析（第3報）

摘要

サスペンション特性やボデー剛性が進路変更時の操縦性に及ぼす影響を定量評価する解析システムを作る事がこの一連の研究の主題である．その為解析モデルは車体に．固定されたドライバーのフィーリングに近いと考えられる車両重心を原点とした事、及び独立懸架サスペンションの特徴であるジャッキアップ現象の表現精度を高める等価リンクを採用した事が特徴である．前報ではこのモデルを用いてロール角に対応する車体とタイヤ接地中心間の上下変位を用いてロール時間遅れのあるロールステアやロール時間遅れ有りと無しの両面の効果を持つ初期ト一角の影響を報告した．一方操縦性に重点を置いた車両開発では上下バネやスタビライザ、減衰力、横剛性（ブッシュ、タイヤ、事体剛性）等を増加させる事が一般的である．