冷間圧延におけるエマルション潤滑のスターブ状態での油膜に及ぼすトライボロジー因子の影響

摘要

広範囲速度可変型実験重用圧延機を用い、アルミニウムのニート、エマルション圧延を行い、基油粘度とエマルション濃度が入口油膜厚みの形成に関係するトラップ率に及ぼす影響を調べた結果、以下のことがわかった。(1)基油粘度が小さいほどスターブ状態に遷移する臨界圧延速度は大きくなり、トラップ率も大きくなる。(2)エマルション濃度が大きいほど、トラップ率は減少する。しかし、スターブ状態に遷移する臨界圧延速度は、あまり濃度の影響を受けない。