ウエハラサイクル海洋温度差発電プラントの冷熱源実験データに基づく線形補間による発電量静的モデル構築

摘要

海洋温度差発電（ocean thermal energy conversion，OTEC）は，海洋表層の温海水と深層の冷海水との温度差を利用した発電システムである[1]．海洋温度差発電のための発電方式はこれまでに種々提案されている［2］が，そのひとつにウエハラサイクルを用いた海洋温度差発電プラントがある．これに関してこれまでに，ウエハラサイクルを用いた海洋温度差発電プラントの制御器構成やシミュレータ作成のための物理則を用いたシミュレーションモデルの構築［3］，実験データの多項式近似による静的モデルの構築［4］，温熱源実験データの線形補間による静的モデルの構築[5]などが行われている．本研究では，ウエハラサイクルを用いた海洋温度差発電プラントの冷熱源実験データに線形補間を適用して発電量静的モデルを構築し，数値シミュレーションによってその有用性を確認する．