価値共創型テーラーメイド設計·生産システムを対象としたスマートファクトリの構築－設備の拡張とユーザの希望を考慮した運用法

摘要

“モノのインターネット（Internet of Things）”［1］に関する技術の浸透により，製造現場において，工場レベル，機械レベルなど，さまざまな階層の情報を取得できるようになってきた．その結果，それぞれの状態を把握し，“考える”ことにより，在庫に応じた生産量の調整·稼働状況に応じた製造ラインの組み替えといった変更が瞬時にかつ低コストで可能になりつつある．このような技術革新に対し，欧米ではIndustrie 4.0やIIC（Industrial Internet Consortium）が設立され，日本でもその動向が注目されている［2］．