音声信号とMR画像を用いた開口長と舌面最高点の推定

摘要

日本人が英語を習得する場合は舌や口唇の動作の的確な指示が必要である．しかしその一方で英語教育に関するアンケートによると，小学校教師の半数以上が「英語発音に関する知識がない」や「発音に自信がない」と答えており，半数以上が英語発音やその知識に自信を持っている高校·大学の講師でさえ，発音指導をあまり行っていないのが現状である．そのため，経験の少ない指導者が発音指導の補助として用いることのできる発音訓練システムの需要が高まっている．そこで著者らは，発音時の音韻特徴や口唇形状，舌形状を可視化することのできる英語発音訓練システムを開発している．本報告ではこれまで行ってきた研究からシステムの改善を検討する．