パルス細線放電法によるNi超微粒子の雰囲気ガス圧の変化における粒径制御

摘要

有機物被覆金属超微粒子作製を可能とするパルス細線放電(PWD)法では、、超微粒子作製時の雰囲気ガス圧力と作製された超微粒子の粒径には相関があり、雰囲気ガス圧力の減少に伴い粒径が小さくなる報告もされている。現在、粒子のサイズが数nmの超微粒子の作製が様々な分野、産業で期待されている。またPWDを用いた超微粒子の作製において、粒子サイズ数nmの超微粒子の大量合成が報告はされていない。そこで本研究では、PWDを用いて雰囲気ガス圧力の変化により数nmの粒子サイズのNi超微粒子を作製できるプロセスを確立し、PWDにおける粒径の選択性を広げることを目的とした。