列車のトラブル発生傾向の把握に関する研究

摘要

本研究の成果としては、①集計表により、発生傾向を見える化できる指標を作成可能となった点、②ポアソン回帰モデルにより、トラブル発生確率を算出可能となった点の二つが挙げられる。これにより、今まで肌感覚で把握していたトラブルの発生傾向をデータとして明確化できるとともに、「平日・雨・１８時台」などの複合的な要因の組み合わせによって、トラブルの発生確率がどのように変化しているかを把握できるようになった。活用案としては、集計表とトラブル発確率算出ツールを現場の改善活動などで活用することにより、トラブル発生を低減する取組につなげることができるのではないかと考える。