オートエンコーダを利用した車いすの加速度データによる異常路面の検出

摘要

歩道のアクセシビリティを確保し，高齢者や障がい者などの移動弱者の負担を軽減することは，重要な社会的課題の1つである．情報通信技術を用いた課題解決方法の1つに，歩道のアクセシビリティ情報を移動弱者に提供するための大規模な地理情報システムとしてのアクセシビリティマップを開発するという方法がある[1],[2]．例えば，アクセシビリティ情報を考慮した最適経路を推薦するパーソナライズドアクセシビリティマップ(PAM)の概念などが提案されている[3]．しかし，アクセシビリティマップ開発には，歩道のアクセシビリティ情報をどのように大規模に収集するか，という課題がある．