形状変化可能なスマートウォッチを想定した入力ジェスチャの設計

摘要

近年スマートウォッチが普及し，身近なウェアラブルデバイスとして注目されている．スマートウォッチには，常に装着して使うという特徴があるため，例えばインタラクションを行うためにデバイスをポケットから取り出す手間がかからないなど，手軽にインタラクションを開始できるといった利点がある．一方，スマートウォッチには，そのインタラクション領域の狭さから，タッチ入力が主なインタラクション方法となっており，精密なタッチ入力を要求されるという問題がある．これに対し，ディスプレイ領域を増やすなどの手法で，この問題の緩和を試みる研究がされている．しかし，これらには，操作対象に応じて画面を組み替える必要や，操作対象ごとに画面の構成方法を記憶しておく必要があるといった制約がある．