地域住民，行政，研究所による大阪市•万代池公園の水質改善に向けた取り組みの限界と可能性

摘要

住民協働による水質改善はそれぞれの立場の違いもあり最終的な一致を見ることはなかったが，研究所が科学的な情報を提供することにより議論が発展した側面も見られた。また,生き物観察の事例では研究所が一定の役割を果たすことで住民，行政，研究所が得意，不得意とするところを補完しあえる関係が構築され，発展の可能性も拡がった。住民協働を支えるうえで環境を診る研究所の役割は大きいものと考える。