実船状態における最適プロペラの研究: 第２報 層流翼型プロペラの最適直径，最適効率へのレイノルズ数影響

摘要

日本ではプロペラ設計においてとくに制限がない場合，プロペラ直径はMAU プロペラ等の設計図表から求まる最適直径が多く採用されている．これは理論設計の場合も同じである．最適直径について，翼数，翼面積比の影響が大きいので，翼数，展開面積比毎に作られている設計図表は有用である．しかし，設計図表は模型実験結果をベースに作成されているために，この最適直径の選定方法には模型試験状態，実船状態のレイノルズ数の違いの影響の問題が含まれている．もし，レイノルズ数の考慮が不十分なために最適直径を外し，効率をロスした設計をしていれば問題である．