タィャ内の磁気回路を利用したばね下受電コィルへのワイヤレス給電に向けた相互ィンダクタンスのモデル化に関する基礎検討

摘要

近年，コードレスの利便性からワイヤレス電力伝送（Wireless Power Transfer ： WPT)への関心が高まっている。特に磁界共振結合方式によるWPTは，数mにおよぶ長距離の電力伝送が可能なこと，横方向の位置ずれがあつても高効率かつ大電力の電力伝送が可能なことなどから，幅広く研究されている。中でも，電気自動車（Electric Vehicle ： EV)へのWPTは最も注目される技術のーつであり，その概念は路面に設置された送電コイルから磁界を介して各車輛に設置された受電コイルへの給電を行うというものである。この技術の実現は，航続距離が短い，長時間の充電を要するなどのEVの抱える問題を解決するだけでなく ，車載バッテリの大幅な小型化も可能にする。