現代日本の公共図書館における「滞在の場」の空間特性の記述に関する研究

摘要

公共図書館は、あらゆる年齢層の利用者を対象とし、無料で開放された館内のスペースを利用して好きなだけ時間を過ごすことのできる場所である。本研究では、社会状況の変容と共に多様化する公共図書館の空間のうち特に「滞在の場」について取扱う。現地での調査を基礎とし、各空間を具体的な尺度によって記述していくことで、これまで明確にされなかった空間の一端を明らかにすることが図書館建築に対する新しい視点の構築に繋がると考え、これを目的とする。