多工区同期化工法に関する研究（その14 躯体工事と内装仕上工事の同期化期間の比較）

摘要

既往研究では主に集合住宅の躯体工事を対象として多工区同期化工法を適用した工程計画に関する研究が多数報告されている。内装仕上工事は、躯体工事と比較して、サイクル工期が長く、工程要素数が多く、複数作業を担当する職種が多いという特徴を有しており、躯体工事の工程計画をそのまま内装仕上工事に適用することには様々な課題がある。本論文では躯体工事と内装仕上工事の施工担当者が作成した工程計画の比較を通して内装仕上工事への多工区同期化工程計画適用の際の問題点を明らかにする。また、多工区同期化工程計画をサイト工区数やタイムモジュールを変数として複数案作成し、その労務水準と工期の比較を行うことにより内装仕上工事での同期化期間の成立条件について考察する。