戸建て居住者の意識からみた戸建て住宅の課題について暮らし継がれる住まいに関する研究その３

摘要

前２稿においては、住宅選択の意識とリフォームの実施状況について明らかにした。本稿においては、戸建て居住者に焦点をあて、その居住意識と、居住以外の所有建物の状況を明らかにし、戸建て住宅の今後の課題を把握することを目的とする。調査概要は、前２稿同様インターネットアンケートの回答によるものとするが、特に図１であげる一戸建て（注文）、一戸建て（建売）居住者について取り上げる。戸建居住者は、集合住宅と比較すると、４０歳代以上が多く、特に注文住宅では約77％を超えている。そのうち６０歳代が約30％となっており、集合住宅居住者が約13％であるのに対し、多いことが分かる。